こんにちは、しげです。
バイク用のインカムで、SENAは大きなシェアを誇ります。
価格帯もプレミアムの領域で、高音質や独自の接続方法で、長い距離でも会話できる商品を販売している会社です。
最新のモデルでは、スピーカーやマイクが外部入力できるようになっており、これらの接続部をうまく使うと、車でもツーリング仲間と会話を楽しむことができます。
この記事では、SENAの50S、30K、20S EVOを車で使う方法を紹介します。
必要な部品や注意点についても書いていきます。
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SENAのインカムを車で使う方法
SENAのインカムをバイクで使うには、まずスピーカーとマイクを耳と口元に固定しなくてはなりません。
当たり前に聞こえますが、実はバイク用のインカムではこれが意外と壁になるんです。
理由は、スピーカーとマイクがヘルメットの内側に固定する前提で作られているから。
ヘルメットを使用しない車では、頭部へ固定するためになんらか工夫する必要があります。
このブログでも、何度か紹介していることです。
結論としては、市販のヘッドセットを使うのが一番簡単かつスマート。
マイクとスピーカーが一体になったものですね。
ゲーム用などが有名ですが、最近はリモートワークの広がりと主に多くの方に馴染みのあるものになってきました。
SENAのインカムを車で使うための構成
SENAのインカムは、以下のモデルがマイクとスピーカーの外部入力を備えており、ヘッドセットとつなぐことができます。
- SENA 50S
- SENA 30K
- SENA 20S EVO
外部入出力のインターフェースは、次の通り。
機種 | マイク外部接続 | スピーカー外部接続 |
SENA 50S | 2極マイクロジャック(2.5mm) | 3極ミニジャック(3.5mm) |
SENA 30K | 2極マイクロジャック(2.5mm) | 3極ミニジャック(3.5mm) |
SENA 20S EVO | 2極マイクロジャック(2.5mm) | 3極ミニジャック(3.5mm) |
スピーカーは3.5mmのステレオ端子、マイクは2.5mmのモノラル端子です。
ヘッドセットとつなぐには
一方のヘッドセット側は、接続部が3.5mm 4極端子のものを選びましょう。
4極端子のマイク部とスピーカー部を分岐させるアダプタを使用して、インカムのそれぞれの接続部へ接続します。
さらに、インカム側のマイクは2.5mm端子なので、3.5mm⇒2.5mm端子へ変換するアダプタを使用します。
説明が長くなってきましたが、以上をまとめると次の図のようになります。
3極のものも試しましたが、マイクが音声認識をしませんでした。
SENAのインカムを車で使うための部品
もう一度おさらいすると、SENAをクルマで使用するための構成は次のようになります。
以上より、インカム本体に加えて必要な部品は、次の3つです。
- 汎用ヘッドセット (接続部:3.5mm 4極)
- 3.5mm 4極⇒3極への分岐ケーブル
- 3.5mm 3極⇒2.5mm 2極のアダプタ
1. 汎用ヘッドセット
今回のような使い方では、接続部が3.5mm 4極プラグのヘッドセットが適しています。
私が使っているのはこちら。
手始めに購入しやすい価格ですし、両耳を塞がないので運転に必要な音を聞くこともできます。
ツーリングで2時間ほど使用しましたが、頭部のウレタンパッドも不快でなく、イヤークッションも長時間の使用で疲れを感じにくいものでした。
欠点を挙げるなら、SENAとの組み合わせだと音量がやや小さく感じること。
車速が高くなると、相手の声が騒音に埋もれることもありました。
ただ、あくまでもツーリングの楽しみの手助けをする道具なので、決定的な不足はありません。
なにより、非常に軽量なので、ドライブの集中を削がれることもありません。
イヤホンタイプと違って、頭にセットしやすいのも強みです。
2. 3.5mm 4極 ⇒ 3極への分岐ケーブル
ヘッドセットの4極ジャックを、スピーカーとマイクに振り分けるためのケーブルです。
特に難しいことは無いですが、オスとメスだけは間違えないようにしましょう。
3. 3.5mm 3極 ⇒ 2.5mm 2極のアダプタ
ヘッドセットから分岐したマイク用の端子を、さらに2.5mmのマイクロプラグに変換するためのアダプタです。
大事なので、もう一度注意事項を書いておきます。
マイク用の2.5mm端子は、2極のモノラル用を使用するようにしましょう。
3極のものも試しましたが、マイクが音声認識をしませんでした。
インカムと接続する側は、必ずモノラル端子のものを選んでください。
ステレオタイプのものでは、音声が届きません。
しげ
私が動作確認をしているのは、3.5mm側が3極(ステレオ)、2.5mm側が2極(モノラル)のものです。
何度か購入して、3度めで今の仕様に落ち着きました。
こちらからどうぞ。
理由は、インカム側の基板に負荷をかけないようにするためです。
接続後はできるだけマイク端子に負荷をかけないよう、純正のカバーを取り付けて意図しないダメージからインカムを守りましょう。
おそらくアダプタが大きいためカバーは正規の位置まで入りませんが、仮止めしておくだけでも十分に保護の効果があります。
SENAのインカムを車で使うための注意点
部品を準備したら、接続しましょう。
ここでは、部品を接続するときの注意点について書きます。
2.5mm端子を接続するには加工が必要な場合がある
マイク入力部の2.5mm マイクロ端子は、インカム側の穴が小さく、奥まで端子を挿せないことがあります。
この場合、アダプタ側をカッターで削り落とし、奥までさせるようにしてください。
3.5mm端子を接続には加工が必要な場合ある
スピーカー出力部の3.5mm ミニ端子も同様に、インカム側の穴が小さく、奥まで端子を挿せないことがあります。
無理に挿入して中の基盤を損傷させるリスクもあるため、アダプタ側を削りましょう。
外側は柔らかい素材のため、カッターなどで用意に成形できます。
鉛筆を研ぐより簡単ですが、削り過ぎには注意しましょう。
アダプタの肩から2mmほど削れば、規定の位置まで挿入することが可能となります。
現物合わせしながら、必要な量だけ落としてみてください。
完成図
接続を終えると、こういった形になります。
こちらで完成です。
ケーブル含んだ重さは147gになります。
これをそのまま持ち運んでもいいのですが、ドライブ中においておく場所に困ることも…
私はスポーツ用のアームポーチを使って、腕に固定しています。
部品が散乱しないのもいいですし、インカムの通信が比較的良好な高い位置に保持しておくこともできます。
SENAのインカムを車で使うためのまとめ
この記事では、「SENAのインカムをクルマで使う方法【必要な部品3つを紹介】」について書きました。
外部入力が充実するSENAのインカムを使うことで、クルマで使うに適した構成にすることができます。
何よりもよいのが、SENAの適用する高音質やメッシュ通信の恩恵を受けられること。
これは決して他のインカムには取って代わることのできない美点です。
お読みいただきありがとうございました。
しげでした。