バイク用インカムをクルマで使う方法3選+α【適さない方法も紹介】

こんにちは、しげです。

ツーリング中に仲間と会話したいのは、ライダーだけでなくドライバーも同じ…。
でもインカムのほとんどはバイク向けの商品。
ヘルメットにマイクとスピーカーを固定する前提なので、クルマで使うには工夫がいりますよね。

簡易的な方法として、市販のヘッドフォンやイヤーマフにバイク用のインカムを固定する方法もあります。

でも、優れたヘッドセットが見つかればそのまま流用したいですし、なにより工作の完成度に自信もない…。
また、車内に複数人が載るときは、全員で会話に参加したい。

そんなわけで私は「市販のヘッドセットとインカムを接続して使う」ことにこだわって、納得の行く方法にたどり着きました。

この記事では、「バイク用インカムをクルマで使う方法3選+α【適さない方法もあり】」について紹介します。
内容はすべて、部品の加工や工作無してできるものです。

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バイク用インカムをクルマで使うときのポイント

バイク用インカムを車で使うためには、

「どのようにマイクとスピーカーを頭部に固定するか?」

を考えることになります。

私の結論は、「付属のマイクとスピーカーを使わず、市販のヘッドセットとインカムを接続する」こと。

これであれば、幅広いヘッドセットのラインナップから商品を選ぶことができます。
また、長時間・長期間使うものなので、人間工学に基づいて開発されたものを愛用したい、という私の狙いにも合致します。

ヘッドセットをインカムと接続する時のポイントは次の2つ。

ヘッドセットとインカムをつなぐためのポイント
  • インカムにマイクの外部入力があること
  • インカムにスピーカーの外部入力があること

単純ですが、これだけです。

一見すると簡単そうに見えるでしょう。
しかし外部接続ができるインカムは意外と機種が限られますし、接続できても音が聞こえないなど、意外な落とし穴もあったりもします。

以下で、これらの条件を満たすインカムを紹介していきます。

NOTE
外部入力の接続部は、市販のヘッドセットと接続できるものでなくてはなりません。
USBやミニプラグなど、市販のヘッドセットと接続することができ、かつ正しく通信できる端子である必要があります。

バイク用インカムをクルマで使う方法 1. SENA

車でインカムを使う方法の1つめは、SENAの製品を使う方法です。

» SENA 公式サイト

日本では、B+COMと人気を二分する製品。
インカム市場で上位のブランドであるだけに、8人以上での同時通話ができることや、通信距離が直線で2kmにも達する機種があるのも大きな魅力です。

私は2009年から愛用しています!

しげ

主要な製品ラインナップのなかで、クルマで使うのに適しているのは以下の機種です。

  • SENA 50S
  • SENA 30K
  • SENA 20S

市販のヘッドセットを使用するための外部入力は、以下のとおりです。

機種 マイク外部接続 スピーカー外部接続
SENA 50S 2極マイクロジャック(2.5mm) 3極ミニジャック(3.5mm)
SENA 30K 2極マイクロジャック(2.5mm) 3極ミニジャック(3.5mm)
SENA 20S EVO 2極マイクロジャック(2.5mm) 3極ミニジャック(3.5mm)

いずれのモデルも、市販のプラグを接続できます。

マイクの接続は、直径が2.5mmのマイクロプラグです。

マイクの取り外し方は、YouTubeの公式チャンネルで説明されています。

スピーカー(イヤホン)は、AUX入力端子に差し込むことが可能。
一般的なイヤホンジャックですね。

ヘッドセットとの接続方法、必要な部品は、別の記事でも紹介します。

完成図はこんな感じです。

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バイク用インカムをクルマで使う方法 2. 6Riders

つづいての方法は、4 Riders / 6Ridersを使用する方法です。

4 Riders / 6Ridersは、大人気の中国製インカム。
OEMの生産で、複数のブランドで市場流通しています。

最大の魅力は、1台6000円程度でインカム体験ができること。

4人での同時通話やスマートフォンとのBluetooth接続など、インカムでできるほぼすべての体験を圧倒的な低価格で味わうことができるのは、かなりの強みです。

さらにもう一つ、我々クルマでインカムを使いたい組に、このインカムが隠れたもう一つの素晴らしい長所を発揮してくれます。

それは、汎用ヘッドセットを使用するための外部入力。

機種 マイク外部接続 スピーカー外部接続
4 Riders / 6 Riders 4極ミニジャック(3.5mm)

なんと、市販のミニジャックのヘッドセットをダイレクトに接続することができるんです。
本体が安いだけでなく、ヘッドセット化するための小部品の費用も0円という、笑いが止まらない仕様です。

素晴らしい…。
音質が悪いのが玉に傷ですが、しかしそれは音楽を聞く時の話であって、会話をする分には全く問題有りません。

エントリーモデルの6 Ridersは一対一の通信のみ、上位モデルの4 Ridersは4人まで同時通信でます。

2人での使用なら6 Ridersで十分です!

しげ

こちらの記事でも紹介しています。

【ドライブの楽しさ倍増】バイク用インカムをクルマで使う【6 Riders レビュー】

【ドライブの楽しさ倍増】バイク用インカムをクルマで使う【6 Riders レビュー】 スポンサーリンク

バイク用インカムをクルマで使う方法 3. 4 LEXIN B4FM

最後にもう一つ、美しい構成でクルマ向けのインカム・システムを実現できる方法を紹介します。
LEXIN B4FMを使う方法です。

LEXIN B4FMも中国製のインカムで、基本的には4 Riders / 6Ridersと似た位置づけ。
価格は若干4 Riders / 6Ridersよりも高いですが、それでもB+COMやSENAの1/3ほど。

通信距離が1,600mあることや、最大8人までの通信に対応していることなどが6 Ridersよりも優れた点です。

肝心の外部接続ですが、こちらも4極のミニジャック1本でOKです。

機種 マイク外部接続 スピーカー外部接続
LEXIN B4FM  4極ミニジャック(3.5mm)

日本国内でも購入されている方が多く、もはや怪しい中華製といった雰囲気もありません。
価格の割に品質や耐久性に優れている、というレビューがあるのも安心材料です。

LEXIN 1機 インカム B4FMバイク インカム 改良版 8人同時通話(4人推薦)4riders 音楽共有 FMラジオ搭載Bluetoothバイク用インカム ノ

バイク用インカムをクルマで使う方法 番外編 SENA SPH10

番外編としてもうひとつ簡単な方法を紹介します。

こちらをご覧ください。

SPH10 | 製品概要 – SENA Bluetooth Japan公式サイト

SENAが、耳掛けのヘッドホンタイプのインカムを販売しています。
こちらはバイク用ではなく、スポーツなどアウトドアでの使用が想定されたもの。

クルマで使うにもぴったりですね。
ヘッドセットとの接続などに悩む必要もありません。

実際に、こちらの動画でも、車の助手席の方が使用されていらっしゃいます。

動画内では、問題なく使用できていますね。
前方を走るライダーさんとコミュニケーションをとるのに、十分に役割を果たしています。

気をつけたいのは、この製品が両耳を塞いでしまうこと。
運転に必要な情報を邪魔しないよう、安全への配慮が必要となります。

しかし、余計な配線のないのが最大の魅力…。
通信距離も900mと、十分なSPECです。

私の愛用した初代SENAも900mでしたが、本当に十分な性能ですよ。

しげ

クルマでしか使用する用途がない場合は、こちらの製品で十分です。

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外部マイク・スピーカーを接続できないケース

以上、バイク用インカムをヘッドセットと接続する方法を紹介しましたが、接続できないケースもあるので注意が必要です。

ケース1. B+COM

その1つ目が、B+COM。

B+COMは株式会社 サイン・ハウスが開発するインカム。
2008年に初代が発売されて以来、インカムのシェアトップを誇る人気製品です。

最新のラインナップにはB+COM SB6X、B+COM ONEの2機種がありますが、残念ながらどちらも外部接続に適していません

機種 マイク外部接続 スピーカー外部接続
B+COM SB6X micro USB B+COM専用 USB Type C
B+COM ONE B+COM専用端子 B+COM専用 USB Type C

外部接続は上記のとおりなのですが、致命傷はスピーカーの接続端子

USB Type Cなので、市販の端子と接続自体はできます。
ところが中の端子配列がB+COM専用なので、接続しても全く音が聞こえません

このことについては、B+COMの公式サイトでも次のように触れられています。

SB6X・ONEは市販イヤホンや変換ケーブルを使用できますか?
B+COM SB6X / ONEのスピーカー端子は、専用設計です。
基本的にUSB Type-C市販イヤホンや、変換ケーブルは使用できません。
(中略)
一般的なイヤホン端子は、L+、R+、そしてL/R供用-の3線となっています。
昔からあるイヤホン端子を見ると、先端がL+、真ん中がR+、ケーブル側L/R-となって端子が3つに分かれていると存じます。
音声入力対応イヤホンの端子を見ると4つに分かれていますが、これは「L+、R+、L/R/マイク-、マイク+」というような形となっています。

このようなLとRのマイナス(グランド)を供用した設計のUSB Type-Cイヤホンの場合は、使用できない状況となります。
使用可能になる状況としては、4極グランド分離型のイヤホンで、かつ、USB Type-Cの端子の位置が合致している場合です。
現在市場に流通している製品で、そのままB+COMに接続して使用出来るものが存在する可能性は、非常に低いと予想します。

よくあるご質問 | SYGNHOUSE – サインハウス より引用

高性能な国産インカムだけに、これを知ったときはかなり残念でした…

ケース2. SENA

SENAのインカムにも、外部接続ができない機種があります。

外部接続できない機種
  • ハイエンドクラス … 50R / SRL2
  • ミッドレンジクラス … 10S / 10CPRO / SF4
  • エントリークラス … 5S / SF2 / SF1
機種 マイク外部接続 スピーカー外部接続
SENA 50R SENA 専用 SENA 専用
SENA SRL2 SENA 専用 なし
SENA 10S SENA 専用 SENA 専用
SENA 10C PRO SENA 専用 なし
SENA 5S SENA 専用 なし
SENA SF4 / 2 / 1 SENA 専用 3.5mm ミニジャック

いずれの機種も、外部接続に適した端子でないため、ヘッドセットを接続して使うことはできません。

どうしても手持ちのインカムを使いたいという場合

ヘッドセットとは接続できないけど、どうしてもクルマで使いたい!という場合には、マイクとスピーカーを市販のヘッドセットやイヤーマフなどに固定して使えばOKです。

参考になりそうなツイートをご紹介します。

皆さん工夫されていて、どれも参考になるものばかりです。

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バイク用インカムをクルマで使う方法まとめ

この記事では、「バイク用インカムをクルマで使う方法3選+α【適さない方法もあり】」について紹介しました。

目指したのは、「市販のヘッドセットとインカムを接続して使う」こと。
スマートに、拡張性のある、そして快適にクルマへ転用することに重点をおきました。

予算と性能に合せて、満足の行くインカム・システムを構築してみてください。

本当に、ドライブやツーリングが3倍楽しくなりますよ…!

しげ

お読みいただきありがとうございました。
しげでした。

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