2019年4月、Honda S2000が発売20周年を迎えました。
この記念すべき年に、日本だけでなく世界各地で記念イベントが催されています。
S2000の開発舞台のひとつである欧州も、20周年記念イベントが盛り上がった地のひとつ。
ヨーロッパ全土から開催地であるイタリアへオーナーが集結しました。
長らくS2000の魅力にとりつかれた熱狂的ファンである私が、イタリアでイベントに参加してきたときの記録を共有します。
【S2000 20周年記念】Euromeet 2019参加記録【ツーリング編】 スポンサーリンクもくじ
もてぎのイベントを知るも参加できず
2019年に入り、S2000記念イベントの話を耳にするようになりました。
情報は仲の良いクルマ好きの知り合いのオーナーから。
調べてみると、たしかにいくつかのイベントが企画されているようです。
中でも、S2000開発陣の主催するもてぎのイベントは面白そう。
しかし、一つ問題が…。
このもてぎでのイベント期間中は長期の欧州滞在が決まっていて、そもそも私は日本にいないのです。
エントリーするまでもなく、参加できないことがわかってしまいました…。
ファン歴20年、全エネルギーをS2000に注いできたのに…イベント参加できないなんて残念すぎます。
正直、このときはかなり落ち込みました。
ヨーロッパにもイベントがあることを知る
でも、そもそもS2000は全世界で販売されていました。
となれば、各地域にファンがいて、記念イベントがあるのでは?
そう思い調べてみると、すぐにヒットしました。
Euromeet 2019 – Honda S2000 20th Anniversary https://t.co/PItVvvi7cU pic.twitter.com/nyu4Hoikz5
— s2kuk (@S2KUK) January 12, 2019
英国のクラブとイタリアのクラブが、イタリアのトレントでイベントを共催するようです。
開催時期は…5月上旬!
日本のイベントよりも半年ほど早いタイミングです。
このイベントを知ったときは、すでに1ヶ月を切っていました。
ホテルなどの予約もあるようですが、残念ながら期限が過ぎています。
そもそもこのイベントはオーナーが自分の車で参加するものなので、S2000以外の車で行って良いものかどうかも不明。
うまくいくのか色々不安はありましたが、とりあえずイベントの主催者である英国のクラブの会長にコンタクトを取ってみることにしました。
日本からの参加を快諾してくれた!
オーナーズクラブのサイトを通して、どうしてもイベントに参加したい旨を伝えました。
ただし、トラブルを避けるために以下についても併せて連絡しています。- 会場までの移動は自己手配する
- ホテルは自己手配する
- イベントの進行を妨げない
- 車は残念ながらS2000ではない
- そもそもクラブの会員ではない
すると、1日と経たないうちに、クラブの会長から返事が来たんです。
(前略)イタリアのクラブと話をしてみる。何ができるかすぐに返事をするよ。なんと、イタリア側とも話をして、参加できるかを確認してくれるとのこと。
喜ぶには時期尚早ですが、しかしこれは期待が持てるかもしれません。
ひとまず返事をくださったことに対して、丁寧にお礼をしました。
翌週になると、再びメールが来ました。
ゲストとして参加してもらうことができる。ディナーにも招待できるよ。
!!!
ここで、喜びが爆発です。
イベント直前にも関わらず、こちらの要望を聞き入れてくれたクラブの運営チームには感謝しかありません。
会長の好意的な態度もとても印象的でした。
今回の旅の行程
その後、クラブのメンバーと必要なやりとりを続けて、当日まで準備を進めました。
今回の計画は、ざっとこんな感じです。
運営側のご厚意で、宿泊先はイベントで使用するホテルの一室を借りることができました。
ちなみに今回の移動は、Honda Civicのレンタカーを手配しました。
長距離の移動を伴うことから、私の頼みを聞いてくれた同僚とともに2名で参加することにしました。
トレントへ移動
5/3(金)。
今日は明日からのイベントに備え、フランクフルトからイタリアのトレントに移動します。
朝7:30、準備を済ませて、いよいよ出発です。
ニュルンベルク、ミュンヘンを経由してオーストリアへ入国します。
今回はドイツ国外へ出るため、オーストリアのアウトバーンを利用するのにビニエットを購入しなくてはなりません。
オーストリア国境手前に大きめのサービスエリアがあったので、ここで買うことにしました。
ついでに昼食休憩もとります。
たかが運転、されど運転。長距離移動には、思いのほかエネルギーが必要です。
味はさておき、ボリュームには満足です。
サービスエリアの一角で、Dallmayrのコーヒーの自動販売機を見つけました。
紙コップのデザインによるプラシーボ効果で、味はなかなかのものです。
…ところで、肝心のビニエット。
店舗内のどこで購入すればよいのかわからず、情けないことに購入できずじまい。
今思い返せば、なぜ店員に聞かなかったのか謎ですね。
ガソリンスタンドのレジで購入できたはずです。
結局一度アウトバーンを降り、田舎街の小さなEssoで購入しました。
有効期限10日間のもので、9.2€でした。
しばらく走ると、いつのまにかオーストリアに入国していました。
ドイツでは快走できていましたが、ここから先は100 ~ 130 km/hの制限のなか移動していきます。
距離的には行程の半分を過ぎていますが、ここからが長そうですね。
オーストリアのインスブルックを過ぎると、突如料金所が出現しました。
ビニエットは購入しているものの、これが全てではなかったようです。
追加で支払いが必要な区間が存在するため、油断禁物です。
引き続き、A22でイタリア方面へさらに南下します。
感覚としては普通に高速道路を運転しているだけなのですが、オーストリア、イタリアと、次々と国境をまたいでいくのが新鮮でした。
スポンサーリンク会場へ到着
17:00頃、トレントでインターを降りました。
道中、ウェット路面で散々クルマを汚してきたので、ガソリンスタンドで洗車と給油をすることに。
ちなみにここのスタンドの店員さんに洗車の仕方を訪ねましたが、彼らは全く英語を受け付けず、ひたすらイタリア語で返事をされる始末…。
Google様の力を借りて、我々の言葉をイタリア語にしてもらいます。
会場に近づくにつれ、各国から集まったS2000に出会うようになりました。
雨の中屋根を開けて走る人もいて、本当に楽しそう。
こちらも気分が上がってきます。
給油してから20分ほどで、ホテルへ到着しました。
ホテル前は、既に到着したメンバーで賑わっています。こちらはオランダ勢。
イベントのペイントを施した06モデルが目を引きます。
リヤバンパーに開発責任者であった上原さんサインのステッカーが貼られていることには、さすがに感心しました。
熱狂的なファンのようですね。
北はノルウェー、南はイタリア、その他欧州全土からS2000が集結しました。
宿泊先のホテルの1つ、ホテルフロリダ前にて、今回私たちを招待してくれたイギリスとイタリアそれぞれのクラブの代表と初対面。
今回招いてくださったことのお礼を伝えました。
とてもフレンドリーな人たちで、あたたかく出迎えてくれました。
ホテルへチェックインしたあと、一休みしてから近くのスーパーまで買い物へ。
夕食は、ホテルのレストランにて。
我々GIAPPONEのためにご用意くださいました。本当に感謝です。
しばらく大味のドイツ料理ばかり食べていたから、なおさらでしたね。
長い一日でしたが、無事に移動できて一安心です。
明日はいよいよ、メインイベントへの参加です。
1°C Fog
Via Segantini 20, レーヴィコ・テルメ, トレンティーノ=アルトアディジェ, イタリア