今週末は、同僚とドイツ国内を観光することにしていました。
ミュンヘンまで足を延ばす案もあったのですが、天気次第では明日の午前に自宅へ戻らなくてはならないかもしれない。
そんなわけで、無理なく日帰りで遊びに行けるところを目的地に選びました。
今日の行き先は、ネルトリンゲン。
隕石の落下によるクレーターに出来た直径1kmの円形の街で、全周が市壁に囲まれています。
かつてはフランクフルトなどと並び、皇帝直属の地位である帝国自由都市であったこの街。
マンガ「進撃の巨人」のモデルになったとも言われています。
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もくじ
ネルトリンゲンへ移動
フランクフルトからA3で東に進み、途中で朝食をはさみながらA7で南下します。
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とにかくこの時期のドイツは気持ちが良い。
日本では北海道にしかないような景色が、当たり前のようにどこにでも広がっているんです。
何でもない場所なんですが、しかし本当に心打たれます…。
2時間ほどで、ネルトリンゲンに到着です。
車は、街の北側にある無料パーキングに駐めました。
日本の道の駅のような規模で、トイレと観光案内があるパーキングです。
奥の有料エリアでは、キャラバンで寝泊まりする人もいるみたいです。
これは街入り口の看板ですが、本当にまるい形をしているようですね。
市壁を越えて街の中へ
地図を確認して、駐車場最寄りの門であるBaldingen Gateから、街の中心の聖ゲオルク教会を目指して歩くことにしました。
すぐに市壁へ到着。
外から見ると、確認できる範囲はずっと壁が続いています。
高さは10mくらいありますかね。なかなか高いです。
門の中へ入ると車道が途端に狭くなるのですが、交通量は意外に多い。
こんなところまで車で入ってくるのは、きっと観光客ではないでしょうね。
程なくして、教会が見えてきました。
スポンサーリンク聖ゲオルク教会に到着
5分ほどで、目的の聖ゲオルク教会に到着です。
私達が訪れた際は、ちょうど外装を工事をしている時期でした。
教会の西側には、Danielと呼ばれる塔があります。
ここから街全体を見渡せるとのこと。
早速登ってみようと、入り口を探しますが…
実は入り口を見つけるのに、3人がかりで10分以上もかかってしまいました。 工事と相まって入り口の場所がとてもわかりにくい…
一度この入口から建物の中に入ってしまいましたが、入り口らしきものは見当たらない。
教会の中にある土産屋のおばさんに聞いて、建物の外だとわかったものの…
入口の階段を見つけるまでにかなりの時間を費やしてしまいました。
このあたりに、Eingang – Daniel (入口 – ダニエル)と書かれた看板があります。
ひたすら階段を登ります。
階段を登った先には、右回りで展望台を周るように日本語で案内がありました。
展望台からの景色。
市壁と各方角の門を見渡すことができます。
街の一角では、ウェディングパーティが行われていました。
一通り街の景色を楽しんだ後、教会下のパン屋のテラスにて昼食休憩。
このあとは、街東側の鉄道博物館へ向かうことにしています。
鉄道博物館へ
中心の教会から放射状に移動して、東門から街を出て徒歩10分、閑静な住宅街を通って博物館に到着しました。
ネルトリンゲン駅の東側に位置します。
鉄道作業員の詰所みたいな建物が点在していて、なんだか現在も稼働していそうな雰囲気。
博物館の展示物では無いよな…なんて考えながら…
敷地に入るのに勇気のいる博物館でした。
ドイツ語が分からないので、都度翻訳サイトの力を借ります。
建物に入ると、優しいおじさんが入場券と英語のガイドをくれました。
外国からの観光客はそれなりに来るようです。
ここは、ドイツ国鉄で活躍した蒸気機関車が展示されているみたいで、ほとんどが戦前の車両でした。
実際に使われていた転車台もしっかり残っています。
線路をまたいだ感じから、軌間は標準軌(1435mm)かな?
連結器は日本の自動連結器とも密着式とも異なるように見えますね。
蒸気機関車世代ではないけど、鉄道好きの血が騒いでしまいました。
市壁を歩く
ここで、突然の雨。
傘も持たずに車を止めた場所から街を挟んで反対側まで来てしまったので、雨が強まらないうちに駐車場まで戻ることにしました。
博物館から市壁の門まで戻ると、壁の上につながる階段があることに気づきます。
登ってみると、壁の上に歩道があるらしい。
屋根もあって雨もしのげる。
一度壁に登ると次はどこで降りられるか分からないけど、このまま市壁を歩いてみることにしました。
市壁の上の歩道はこんな感じです。
歩道からは、民家の裏庭や住人の生活の様子を垣間見ることができました。
メインの通りとは異なり、かなり静かで落ち着いた雰囲気です。
GPSで現在地を確認しながら、15分ほど歩いたでしょうか。
ちょうどよく、はじめに街に入った門で市壁の歩道を降りることができました。
運がよいことに雨もやんでいます。
ほどよく生活感の漂う街
かつての帝国自由都市、ネルトリンゲン。
観光地としての色合いが強いと街かと思いましたが、一歩足を踏み入れると、そこには市民の日常がありました。
見た目にインパクトのある街の造りそのものだけでなく、街の各所にある日常や、そのおだやかな生活感が醸し出す雰囲気が、この街の大きな魅力だったな…
そんなことを感じながら、次の目的地であるローテンブルクを目指しました。
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