今日は妻の到着翌日。
予想したよりも時差の影響が少なく、妻の体調は問題なさそうです。
朝はゆっくり起きて、今日はドイツ国内の近場へドライブすることにしました。
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メルセデス博物館
向かったのはメルセデス博物館。
アウトバーンで移動すること2時間半、シュトゥットガルトの街中へ下りました。メルセデスやポルシェのお膝元のシュトゥットガルト、来るのは人生2回目です。
ミュージアムへの道中、交通規制や警察車両の出入りが激しくなってきました。
やがて長蛇の渋滞の最後尾に加わることになります。
どうも今日は、ミュージアム隣のメルセデス・アリーナで、シュトゥットガルト対ヴォルフスブルク戦があったようなんです。
しげ
本来利用するはずの経路がことごとく通行止め…
結局、駐車場にクルマを駐めるまで、1時間近く要してしまいました。
しかしこのパーキングは大きくて安心です。
ちょうどピンのあたりが駐車場入口です。
パーキングも、そこからアリーナへ向かう道も、サッカー観戦者でごった返しています。
シュトゥットガルトにとってはホーム戦ですね。
いろいろなところからサポーターの歌声が聞こえてきます。
試合2時間前だったんですが、すでに場の盛り上がりはかなりのものでした。
5分ほどして博物館に到着です。
時間はすでに15:00…。
入館後チケットを購入して、ひとまず1Fのレストランに駆け込みました。
日本語の音声ガイドあり
白ソーセージのWeißwurstは何回食べても美味しい
あまりにも空腹すぎ…ということで、入店してすぐに注文完了です。
写真が美しかったのでこれに決定。
ドイツの白ソーセージ、Weißwurst (ヴァイスヴルスト:Weiß=白い wurst=ソーセージ)。
日本ではあまり食べることがないですが、ドイツ、特にここシュトゥットガルトのあるバイエルン地方では有名な料理。
ご覧の通り見た目は白色のソーセージですが、食感はとても柔らかく、ふわふわした感じです。
しげ
口に入れるとほんのり香辛料の香りがして、さっぱりした感じ。
肉々しさはないです。
ちなみに後で知ったのですが、外側の皮は食べないみたいです。両端をナイフで切り落として、中を吸って食べるのが伝統的な方法とのこと。
なお
しかし吸うなんてことをレストランでやるのはなかなか気が引けるので、ナイフで皮に切り込みを入れて剥がしてから、中身だけを転がして取ったりして食べるもありみたいですね。
しげ
なお
世界史と自動車史を学ぶ
食事を終えて、展示エリアに向かいます。
ロビーから最上階へエレベータで移動すると、展示のスタート地点に到着します。
人類の移動手段の変遷から、展示が始まります。
100年以上も前のツール・ド・フランス。1903年に開始されました。
内燃機関黎明期のエンジンたち。
565ccで1.2馬力。
排気量あたりの出力は、現在と比べ物にならないほど小さいですね。
エアバッグとABS。
ダイムラーはこれらの先駆者なんです。
CAFE = 企業平均燃費の始まりは、1975年でした。
各車種の燃費と販売台数から計算する平均燃費が、基準値を満たさなくてはならないという規制ですね。
オイルショックの結果、この種の規制が設定され始めました。
現在の自動車業界でも、CAFEはますます議論が盛んになっています。
ダイムラーはCAFEを達成することが厳しくなってきた。
そこで北米市場に投入したのが、有名な190Eでした。
目的を遂げるために、空気抵抗係数を小さく、さらに軽量化したことが効果的だったようです。
上位グレードと遜色ない安全性、快適性を備えたことから、Baby-Benzとして人気を博すことになりました。
自動車が環境に与える影響も、時代とともに深刻なものになってきます。上は、酸性雨の被害を受けた森の写真です。
1990年代になると自動車業界が供給過多の時代に突入して、ダイムラーの成長も伸び悩みました。
この頃になると、自動車メーカーの統廃合が進みます。
ダイムラーは米クライスラーと手を組んでダイムラー・クライスラー(1998 – 2007)を誕生させ、製造拠点や製品ラインナップの見直しに入りました。
環境への配慮から、1995年には水溶性塗料の設備に投資開始。
部品の材料として、環境に配慮した繊維素材やリサイクルされたプラスチックの導入も始めたんですね。
展示車両
メルセデス博物館は、昨年夏に来てから今日で2回目になります。
前回からまだ1年も経っていないので、展示物にあまり変わりはありませんでした。
新旧スーパースポーツ。300SL (左)とSLR マクラーレン (右)。
190E Evo 2!
もう一発。
ついでに普通の190Eも。
2008年のF1マシン、MP4-23。小物の空力部品が多数ついた最後のシーズン。複雑なデザイン、意外と嫌いでないです。
CLK-GTR。実車はなかなか迫力があります。
自動車技術者はクルマの延長線を考えるのが正しいのか?
1年ぶりにここを訪れて今回新たに感じたのは、自動車はこれまで、時代の要求や解決しなければならない問題に技術で対応して、その姿や役割を変えてきたのだということ。
今では信じられませんが、あんな馬車に毛が生えたようなものが楽しかった時代があるのかもしれないです。
しかしその後、今日まで目まぐるしく技術革新が続いて、きっと現代の社会と自動車技術は黎明期には想像すらできなかったに違いない、と思うようになりました。
それはまたこの先も続いてゆくに違いないです。
たしかに、エンジン音がいいとかMTが好きだとか、そういった既存のクルマの価値は捨て難いです。
しかし一技術者としては、それにとらわれることなく、今は想像できない新価値にいかに気付きたどり着くか…。
自動車技術者はクルマのことだけ考えていられれば幸せですが、きっとそうも言っていられないのですね。
今日は自分にとっての良いインプットになりました。
スポンサーリンクポルシェ博物館は断念…
博物館の外に出ると一雨降ったようでしたが、なんとか濡れずにクルマまで戻ることができました。
本当はここからすぐ近所のポルシェ博物館へ移動する予定だったのですが… 2人ともすっかり疲れてしまったので、今日は帰宅することにしました。
ポルシェはまた今度…。
ちなみに、サッカーはホームゲームとなったシュトゥットガルトが勝利しました!
11°C Scattered Storms
メルセデス・ベンツ博物館, Stuttgart, Baden-Württemberg, Germany